美髪なるためにシャンプー剤を選ぶとき
「成分」が気になりますよね?
その前に「成分」を
「どこに作用させたいか」を考えるのが
シャンプー選びの重要な材料になります。
これによりシャンプー剤の
「成分」選びのヒントになります。
これは成分選びの前の段階、
「めんどくさいな」って思うのも当然です。
沢山ある成分を一つ一つ調べるよりも、「こういうのが必要」と確認するために
あえて記事にさせていただきます。
洗う目的は「頭皮」なのか「髪」なのかを考えてますか?
これによって
必要な成分や洗浄力も変わってきます。
シャンプーをする
第一に髪、頭皮共に汚れの洗浄があります。
しかし、美髪視点から言うと汚れだけでなく美しく洗いたい。
毎日洗う髪だからこそ
そのダメージは気になります。
頭皮を洗う
- 向いている方の例
→ ベリーショート〜ショートボブの方、頭皮トラブルがある方(敏感肌・乾燥など) - 主な目的
→ 頭皮の清潔・健康を保ち、健康な髪を育てる土台をつくる - シャンプーに求める役目
→ 低刺激/皮脂汚れの洗浄/保湿
髪を洗う
- 向いている方の例
→ ボブ〜ロング、カラー・パーマをしている方 - 主な目的
→ 髪のまとまり・ツヤ・手触りを整える - シャンプーに求める役目
→ ダメージケア/保湿/髪質に合った質感調整(しっとり・さらさらなど)
髪と頭皮、両方を洗う
髪の
汚れと頭皮の汚れは違う側面があります。
頭皮は自分の体から出る皮脂を含めた汚れも含まれます。
髪は外部からの汚れがほとんどです。
理想は「頭皮も髪もきれいに整えたい」と思うかもしれません。
成分や洗浄力によってどちらかに偏りが出やすいのが現実です。
そのため、どちらを優先したいかを明確にして選ぶのが現実的です。
どちらにも共通する重要な役目、
それが「保湿」です。

頭皮を洗うことが目的の場合
「シャンプーする」
もともとの目的は頭皮洗浄です。
頭皮洗浄を優先的に考えるのは、
大事なことです。
頭皮の汚れを落とす
頭皮の汚れを洗浄する目的を優先する。
特に皮脂分泌が多い方や、頭皮のべたつきが気になる場合は、ある程度洗浄力に優れたシャンプーが効果的です。
頭皮環境を整える(良くする)
頭皮の環境を考えると、洗浄力と保湿のバランスは非常に重要になります。
洗浄力が強いだけだと保湿効果は、
期待できません。
過剰な洗浄力は頭皮が乾燥し、
フケやかゆみ、または逆に過剰な皮脂分泌を招くことがあります。
健康な髪の土台となる頭皮を保つため、
保湿は必要不可欠です。
髪を洗うことが目的の場合
シャンプー剤選びは
美髪になるためには大変重要です。
髪とシャンプー剤の関係も
「髪にどのように作用させたいか」できまります。
・髪を洗う目的
・髪を守る目的
髪を洗う目的
主な目的は、
髪についたホームケア剤、スタイリング剤などや外部の汚れを落とすことです。
代表的なのはノンシリコンや、
比較的洗浄力に優れたシャンプーです。
髪の汚れは、
髪を守る為に使用したホームケア剤、
髪を形作るスタイリング剤も含まれます。
そのため、洗浄力の弱いシャンプーを使うと、シャンプー剤の過剰な使用や、髪と髪の過度な摩擦につながる傾向があります。
髪を守るために使用したホームケア剤やスタイリング剤のつけすぎは、
シャンプーの泡立ちを低下させてしまい
ダメージにもつながります。

髪にいいことをしても、ついたままは汚れになるよ。
そして、過剰なつけすぎは、
泡立ちを低下させてダメージにもつながるよ。
ただし、髪には自ら傷みを修復する力(自己修復能力)がほぼないため、ホームケア剤の使用は大切です。
使うシャンプー剤とホームケア剤の量は密接につながっていることを意識しましょう。

髪が長いほどホームケア剤は大切だよ。
シャンプー剤とホームケア剤の量は、
髪の長さ・量も含めて、密接につながっているよ。
髪を守る目的
美髪になるためのワンランクアップの目的と考え方。
「守りながら」洗う(ダメージケア優先)
髪への
刺激を最小限に抑えることが重要です。
ここで、シャンプーの洗浄成分である
界面活性剤の役割が重要になります。
二つの考え方と方法
●低刺激な洗浄成分を使う
髪を守るために、
洗浄力が弱く低刺激な界面活性剤(代表的なアミノ酸系のシャンプーなど)を選ぶ方法があります。
●泡のクッション効果
泡は髪と髪の摩擦を軽減してくれる、
大切な役割があります。
泡立ちの良い界面活性剤を選ぶ、
または泡立てをしっかり行うことで、ダメージを防ぎます。
両方を考えたい場合
●洗浄力とケアを「両立」
ほとんどの方が
「髪を守りつつ汚れを落としたい」という両立を望むのではないでしょうか。
しかし、理想(高い洗浄力と完璧なケア)と現実は必ずしも合わず、どちらかを優先するともう一方が不十分になり、
髪のダメージにつながることもあります。
なぜなら、
一概に洗浄力の強い・弱いでシャンプーを計ることはできないからです。
シャンプー剤には、汚れを落とすために様々な界面活性剤が使われており、汚れの種類や、髪の長さ・量・毛質なども複雑に関係してきます。
両立を目指す場合は、自分の髪と頭皮の状態を考えた上で、「守る(ケア)」を最大限に意識することが重要になります。
まずは、
普段のシャンプーを優しく行うことが、美髪への近道になります。
アミノ酸・ノンシリコン・シリコン|成分の特徴
髪を守る成分や洗浄成分には数多くの
種類があり、それぞれに役割があります。
代表的なシャンプー剤の特性を
見てみましょう。
1. アミノ酸系シャンプーの特徴
洗浄力が穏やかで髪や頭皮に優しい反面、泡立ちが控えめな製品が多いです。
そのため、泡立てようとシャンプー剤を
多めに使用したり、
過剰に髪同士を絡めてしまうと、摩擦によるダメージにつながる可能性があります。
2. ノンシリコンシャンプーの特徴
比較的洗浄力に優れたものが多いため、
泡立ちが良い製品が多く、
泡のクッション効果で髪を守りながら洗うことが期待できます。
その反面、頭皮や髪に必要な油分まで取りすぎてしまう可能性もあります。
3. シリコンinシャンプーの特徴
シリコン成分は、洗浄成分(界面活性剤)によって失われがちな髪の潤いの代わりに、保護膜をつくり、ツヤや手触りを良くする役割があります。
一方で、過度な量や強さのシリコン成分は、髪や頭皮に残りすぎてしまう可能性があり、頭皮環境にとっても髪にも良くない影響を与えることもあります。
成分は「活かし方」が重要
どのシャンプー剤にもメリットとデメリットがあります。
大切なのは、「何に期待したいか(目的)」を明確にし、「使い方」によってその成分のメリットを最大限に引き出し、デメリットを最小限に抑えることです。
髪や頭皮に良い成分も、
使い方次第で効力を発揮しますが、
逆に活かせないこともあります。
シャンプー剤の力を
最大限に活かす「使い方」が、
美髪への近道となります。

泡で髪を洗う
洗浄とダメージケアの「両立」は美髪になるための大きな課題です。
髪にいい成分や低刺激なシャンプーを使っても、
髪が最もデリケートな「濡れた状態」では、少しの摩擦でもダメージにつながる可能性があります。
「普段のシャンプー」を優しく行うことが美髪の近道です。
その方法としておすすめするのが
「泡で髪を洗う」です。
泡を作った状態で髪や頭皮につける。
髪や頭皮を使って
泡をつくらないことです。
ポイントは、シャンプー剤を髪や頭皮の上で泡立てず、
あらかじめ泡を作ってからつけること。
髪を良くするために、選び抜いた成分を少しでも髪に作用させたいです。
泡立てによる成分への影響としては
「泡立てることで水で希釈され、成分の濃度が薄まるのでは?」
という懸念点もあります。
シャンプー剤はもともと水(精製水)を含んでいますが、泡を作る過程でさらに水が加わるためです。
【それでも「泡で洗う」べき理由として】
成分の濃度が少し薄まることよりも、
「洗う時の摩擦ダメージを軽減すること」の方が、美髪にとっては圧倒的に重要です。
泡は、髪と髪の間にクッションを作ることのより、
ダメージを最小限に抑えてくれます。
泡のクッション効果を最大限に得るためにも、
きめ細やかな良質な泡を
必要な量(特に髪が長い場合)作ることが重要になります。

まとめ

シャンプー剤選びは、つい「○○成分入り」などに注目してしまいます。
まずは
「頭皮を洗いたいのか? 」
「髪を整えたいのか?」
をはっきりさせることが大切です。
目的をはっきりさせることで、
必要な洗浄力、保湿力、刺激の少なさなどが明確になり、自分に合ったシャンプーが見つけやすくなります。
多くの方が「髪も頭皮もきれいにしたい」という二刀流を望むでしょう。
しかし、両立は難しいため、「何を一番に優先するか」という心構えでシャンプーを選ぶことが、成功への近道です。
【美髪の共通項の「優しさ」と「保湿」】
美髪になるために大切なこと
「優しく」「丁寧」「しっかり」は
どの工程にも共通して言えます。
また、髪、頭皮と美容全般に
「保湿」も共通して重要になります。
髪や頭皮を「優しく」洗い、
そして美容全般において最も重要である「保湿」を意識することが、
美髪を育む土台となります。




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